第1話・向き合いたいから

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胸張って料金を請求したい。

 
ごりっぱスタジオって、ちょっと敷居が高そうなイメージがあるんですが‥‥
 
 
そんなことないですよ!どなたでも申し込んで大丈夫です。心配なら初回有料相談もありますし。初心者の方であっても正式申し込みに向けてどんな準備をしておけるか、課題のようなものも出しますから。
 
 
番組レギュラーを持ってる人しか申し込めないって噂も聞いたことがあるんですが?
 
 
関係ないです。仕事経験少ない人もいっぱいいます。前職スタジオバーズ時代からの付き合いのあるナレーターたちには「山上さんは新人のアシストする方が得意」って言われてますし。
 
 
むむ。とはいえ「自分のことをわかってて売り込み計画を完璧に落とし込めてる人」じゃないとだめなんでしょう?
 
 
いやいや。そこまでわかってる人だったらご自分一人でサンプル作っちゃうでしょ(笑)大丈夫です、ウチに来るほとんどのナレーターは、初日は『それがわかんないから今回ごりっぱさんを選んだんです』という感じです。話し合いながらサンプルを作っていきだんだん明快になっていく感じです。
 
 
え!じゃあ全任せで申し込んでも良いってこと?
 
 
それはダメ(笑)
 
 
どないやねん!
 

 
うーん‥‥なんて言えばいいのいか難しいんですけど‥‥僕はご依頼を引き受けた限り、全力でナレーターと向き合います。ごりっぱ経験者の誰に聞いてもらってもそれはわかっていただいてると思います。
売れてる人は売れられてるって事実だけで、無意識になんらかのGiver(与え手)になってるからどんな状態でも良いんですが‥‥いまうまく売れられてない人が全任せだとと、僕が向き合うことができなくなるからなんです。
 
 
ほらぁ、やっぱりプロ向けじゃないですかぁ‥‥
 
 
違います違います!本質的にはレギュラーが有っても無くても良いんです。上手でも下手でも、営業未体験でも良いんです。ノープランだって良くはないけどギリギリセーフ。良くはないけどね!
 
 
全任せはダメでノープランは有り?は???
 
 
うまく売れられてないんだから経験も自信もないわけでノープランになって当たり前です。
そんな時はなんとなくでもサンプルの素材になりそうなものを持ってきてくれればそれで充分です。テレビを見てナレーションをいくつか書き起こしてくるとか、雑誌の切り抜きを持ってくるとかしてくれればそれは全任せではないでしょう?
 
 
書き起こし原稿?狙ってる番組とか?うーん難しいな、変な話ですけど「実は自分がどこを狙っていいのかがわからない」って気がしてて‥‥
 
 
難しく考えなくて大丈夫!好きなもの、その日なんとなく目にした番組でも構いません。僕にとって、原稿そのものはほぼどうでもよくて「この人はわからないなりにどんな原稿を持ってくるのかな?」ってその人の視野や現在位置をみせてもらえることの方がはるかに大事!

原稿を持ってくるってのは、プレイヤーが思う以上に自己申告するってことなんですよ。自分を背伸びせず卑屈にもならないで申告するってことは、Giver(与え手)側に回ることができてるってことでもあります。

プレイヤーの中には「自分が持っていく原稿じゃ意味がなくて、ごりっぱさんに合うものを出してもらいたいのに‥‥」って思う人いるようですが、合うものなんて最初からありません。売れてみせたら、後出しジャンケンみたいに周囲が合ってるって言い出すだけのことだから。

それに素材は素材ですから、持ち込み原稿をそのまま使うことはほぼないんですけどね。
 
 
あ〜ノープランと全任せの違いがちょっとわかってきました。
 

 
別の言い方だと、ちょっとややこしく言うと「ご本人がご本人自身にコミットしてるかどうかがポイント」ってことです。
コミットされてない状態の方とは僕が向き合えないからです。となると胸張って料金の請求ができなくなる。で、「今はやめときましょう」ってなるってことなんです。
 
 
本人が本人自身にコミット‥‥?
 
 
例えば、ナレーターから「このサンプルは、AさんにもBさんにも評価されるものにしたい」って言われた場合、このナレーターが今売れられてない人の場合なら、僕はまず「中途半端なもの作ってもどちらにも届きません。今回どちらか選びましょう。費用が抑えられる他所スタジオなどで来月でも半年後でももう1本録れば済む話ですから」って勧めます。
 
 
迷って決められない時の気持ちわかります〜‥‥
 
 
選ぶことというのは他の可能性を全て捨てるってことですから難しいですよね。でも、だからこそ問われるんだと僕は思うんです。
 
 
肚が括れてるかどうかってことか!
 
 
そうそう。そこで「できれば1回でなんとかしたい」「両方に売れたい」と返事されると、僕としては「あ〜僕にはそんな魔法みたいな力はないから‥‥ってことは向き合えない‥‥向き合わないってことは胸張って料金請求できない‥‥」ってなるんです。
 
 
でもでもでも!今売れてないんだもん‥‥「どっち」なんて考えるような立場じゃないから‥‥
 
 
どうしても選びにくい時は割合だけでも構いません。Aさん6割Bさん4割とか、優先順位さえつけてくれれば判断することができます。とにかくフィフティフィフティだけはだめ。夢みたいな話には夢みたいな曖昧なお返事しかできなくなるからです。僕、とたんに胸張って料金請求できなくなってしまいます。
 
 
あ〜「選べ」って言われてること、とにかくクリアに確定しろって言われてるのかと思ってたけど、揺らぎはあっても良いんですね。ちょっと安心しました。
 

 
僕の話を聞いてると「なりふり構わずナレーションのことだけ考えろ」って聞こえるみたいですけど‥‥そんなこと言ってないんです。
例えば事務所の意向やご家庭の事情などで出来ないことがある人だとしたら、それは絶対大切にした方がいいことだから、できないことがあることは責めたりしません。僕の考えはむしろ逆で、その条件内で最大限の結果を出すためちゃんと探りたいんです。
そのためにも、ご本人が「できないことの代わりに何をするか」または「できない分だけ何を諦めるか」などを選択してねってだけで。
 
 
売れられてないからこそ追い詰められてるんでしょうけどね……難しいですね。
 
 
「今ひとまずの」って判断基準があればそれで良いんですけどね。『ごりっぱさんの提案はできない。でも諦める部分もない。でも売れたい』って言われると‥‥うーん‥‥手伝える部分がないな〜‥‥って。
 
 
でもわかる〜‥‥たぶん、自分のアピールを半年〜1年とかの中期的な視野じゃなく、今日明日の短期的な視野でしか見れてないからだろうなぁ〜‥‥売れられてないからフォーカスがどんどん手前になってるんだ‥‥!
 
 
顧客満足だけを優先して、僕も今日明日のことだけで振り付けしまくってその場限りに「プロになった気にさせる」のは実はとても簡単なんですけどね。でもどうしても、僕はそれで胸張って料金請求できない。
 
 
わかってきました。要するに‥‥頑固オヤジのラーメン屋ってことね?
 
 
例え悪いでキミ!でもそういうこと!

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第1話

向き合いたいから。

胸張って料金を請求したい

 

第2話

表現者同士リスペクトしあいたい。

 振り付けは極力やりたくないんです

 

第3話

演出は「目的」。振り付けは「手段」。

顔色伺うプレイヤーが自分を売れると思えない

 

第4話

感想(ポエム)と説得(プレゼン)は別物。

ビジネスorアート?それが問題だ 

 

第5話

「仮説」と「そうはならんやろ」の違いを生むもの

心を燃やせ

 

第6話

プレゼンの語源は「プレゼント」なんだから。

義理チョコならぬ義理サンプル